ヤバいかも。
ちょっと病んできた。

考えれば考えるほど、出口の見えない闇に吸い込まれていくような、そんな感じ。
どんなに頑張っても所詮は友達でしかない。
不特定多数する友達の中の一人でしかないっていう現実。

誰が悪いとかじゃない。
もし誰が悪いかって聞かれたら私だけ。

それでも気持ちが病んでいく。
自分のものじゃないのに、醜く嫉妬する自分なんて格好悪い。
いつからだ?こんなに弱くなったのは。

「ヤバい‥泣く」

ポツリと零した言葉は、誰の耳にも届かない。
だけどそれでいい。
こんな醜い感情なんて誰にも知られたくない。

だから私の中で蓋をしなくちゃいけない。
裕太にバレないように、裕太と喋ってる子にバレないように。

なんで名簿なんかにしたんだろセンセ。
自由席にしてくれたら、すぐにでも裕太の近くに座るのに。
そしたらあの子に嫉妬することもなかった。
私なんかの醜い嫉妬をあの子が向けられることもなかったのに。

サバサバとした、いつもの私にあとちょっとで戻らなきゃ。
授業が終わるまでにいつも通りの私に。
じゃないと嫌われちゃうよ。そんなのヤダもん。