「ユズ,おはよう。」


こんな時に誰かと思い

声のする方に顔をむけた。


そこには、

私の想い人、涼兄の姿が。


車から顔を出して
家の前にいた。


「遅刻するんだろ?
 乗ってけよ。」


え?なんで知ってるの!?


「なんで知っ…」


"なんで知ってるの?"

と、私が聞こうとしたら

声が重なった。



「隣だから 丸聞こえ。
 朝から大声出すなよ(笑)」


あっ そっかー!!

隣だもんね〜…


……って


「聞こえてたのっ!?」


「うるさいぐらいね。
 ってか、わざわざ車出した
 のに乗らないの?
 遅刻するよ?(笑)」


あっ!!!


「乗る!!遅刻するー(汗)」



私と涼兄は車に乗って
学校へ向かった。