家を出ようとしたら


後ろから真奈美ちゃんが声をかけてきた。


「優澄ちゃん?どうしたの?」


私は振り向かずに


「なんでもないよ。
 潤が遅いから家に帰るだけ。
 制服のままだから着替えたい
 し…。」


真奈美ちゃんは、


「なんかあったでしょ?
 涼にいじめられた??
 そうなら私が怒っとくよ?」

と、いってくれた。

けど…

「違うよ。
 じゃあ、お邪魔しました。」


私は優しく接してくれた真奈美ちゃんにそっけなく挨拶し家に帰った。



家に着くと誰もいなかった。

お母さんはきっと仕事だろう。


自分の部屋に行って
着いたとたん…


私は、涙が溢れた…。