『実はね、渡部さんから預かっている物があるんだ‥
それを渡す為にヤナちゃんを呼んだの。』


そう言ってテーブルの上に置かれた物は、以前私が貸した本だった。



私は1年くらい前。お花見に行った時くらいかな??渡部さんにある本を貸した。


でも、一向に返って来なかった。

返して!!って催促もしなかった。
だって‥これを理由にいつでも逢える!!って思ってたから‥




でも、今になって‥
しかも第3者の手によって返されるって事は‥もう逢いたくない。


そうゆう意味ですか??




私は涙を止める事が出来なかった‥