『あっ!!字幕だけどいいよな??』


今更言われてもダメだなんて言えない‥




そして、始まったのは

韓国映画だった。




『見たことある??』


えっ!?

『いいえ』


『そっ』



会話はそれだけだった。









そしてクライマックスで私は泣いた。

声には出さなかったけど‥鼻をすすったり、肩が上がっていた。




『泣き虫』


そう言って、渡部さんは腕まくらをしていない方の腕で私を引き寄せて‥



ギュッと抱きしめてくれた。