『あんたじゃないです!!
私の名前は、柳瀬恵美。
昨日からここでバイトとして働いてるんですけど。


あなただってバイトなんじゃないんですか??』




‥‥私の勢いに圧倒されてか、


なかなか返事がない。





『あの〜‥』



沈黙に耐えられなくなり、思い切って私から話し始めようとすると
彼は呆れた顔をしながらやっと口を開いた。





『あのさぁ〜俺、昨日自己紹介しなかったっけ??
渡部

俺の名前は、渡部なんで。あなたとか、あの〜とか止めてくれない(笑)』


そう言って私の前をスタスタと歩いて行った。




『はっ、はぁ〜』

何がなんだかよく理解が出来なかった。




『ってか、私笑われてたよね??』


少し経ってから、笑われていたことに気がついた。