あたしたちはとあるちっちゃな公園に着いた。



2人でブランコに腰掛ける。




「プレゼント、ありがとね」




そういってあたしは、ペアの片割れを君に差し出す。




「・・・つけて。」





あたしは君に言われた通り、君の首にネックレスをかけた。




そしたら君もあたしの首にネックレスをかけてくれた。




「俺、毎年お前の誕生日、精一杯祝うよ。誕生日、おめでとう」




そう言って君はあたしの唇に触れるだけのキスをした。



あたしは恥ずかしくて君の顔を直視できなかった。



あたしはこの日から、自分の誕生日が待ち遠しくなった。