解体●閉鎖病棟のレビュー一覧
常時出入口が施錠されている、精神科病棟のこと。 恥ずかしながら、私はその程度のことも知りませんでした。 これは秀逸なルポルタージュ作品です。 精神科病棟の実情を書ける範囲で、飾ることもなく、茶化すこともなく、実に誠実に描き出している、そういう印象を抱きました。 語感から与えられる印象…… 精神科に対する偏見を多かれ少なかれ抱いている人は多いでしょう。 私もその一人です。 でもその偏見は、 精神科に関する情報が少なすぎる 精神病に対する古い考えが、年配の世代から受け継がれている によるものではないですか? 精神科について、精神病を患う人の現状を、少しでも覗いてみませんか? 精神科? ちょっと……という方にこそ、読んで頂きたい作品です。
リアルすぎる病の巣を垣間見ることができる、こちらのお話。 近しい者が病でない限り、ただ怖いという固定観念を抱いていませんか? でも確かに彼らはそこで生きています。病と付き合いながら。 堅苦しいことを書きましたが、ユーモアたっぷりの病練を、あなたもふうさんに案内してもらいませんか?
なかなか知ることのできない精神病院の閉鎖病棟の様子を体験できる、貴重な作品です。 ユーモアや切ないエピソードを交えながらも、 偏見を持たれがちな精神疾患患者への作者様の優しい目線が感じられ、暖かい気持ちになりました。 自分の視野を広げられる作品です。 是非ご一読ください。
精神病院の内情や、入院患者さんの症例を含め、院内を案内する方式の作品です。 人はこんなにも純粋で、とても優しいのだと、この作品に教えられました。 微笑ましい光景やハラハラする場面、そして切なくなるお話など、様々な要素で仕上がっています。 ぜひご一読を。