そう言いながら自分自身を殴る患者さんに、プロ野球の話題を一生懸命振ります。


「中田さん!殴っちゃダメ!中田さんはプロ野球の監督で誰が好きですかー!」


「たらはつのり」


「……タラ?
へぇー……いましたっけ?」


「いない」


「え!?なんで!!」


(ちなみにわたしは、野球をよく知りません)。


中田さんの『頭の中の声』が治まったら。


「今度またそういう『声』が聞こえたらどうしましょうか?」


どうしたら『聞き流せる』か、どんな時『聞き流せた』か、中田さんと一緒に考えたりもします。