「何それぇぇぇぇえええええええ!?!?」

「美奈、ちょっとうるさい。」


私は次の日、美奈に結局香華生徒運営部に入ることや、部室のことを話した。


「ずるいよずるいよ!陽菜と間宮君と望月先生と仲良くしちゃってさ!」

「だって部活だし。」

「陽菜は植物部に入ると思ってた。」

「望月先生に言われたんだからしょうがないよ。」

「しょうがない割には楽しそうじゃん!」

「何美奈そんなに怒ってるの?」

「何でもないもん。」

「ははーん、さては仲間外れにされたと思って拗ねてるんだ?」

「もう、違うってば!」




いきなり大きな声を出して、美奈は教室を出て行ってしまった。



美奈が帰ってこないまま、授業が始まる。







「長瀬、明石はどうした?」

「保健室です。」

「そうか。では今日は教科書のー・・・・。」





理由は適当に言っといた。
感謝してもらわないと。





「嘘つき。」

「え?」



急に間宮君が言った。
小さい声だったけれど、確かに聞こえた。




「俺、嘘つきは嫌い。」




何なんだろう。美奈も間宮君も。
今日はみんな変だ。