シャラン・・・


そこは洋風と言ったらいいのだろうか。
アンティークのような家具や飾りものであふれている。

さっきシャランとなったのは吊り下げられた飾りものたちがぶつかった音だろう。
天井には太陽と月をモチーフにした飾りがぶら下がっている。
真ん中には古い茶色い長机が置いてあり、その右側には脚付きのソファー、左側にはデザインの全く違うアンティークのいすが3脚置いてあった。

壁には色々な油絵が飾ってある。
フルーツを描いたもの、人を描いたもの、風景を描いたもの、大きさもバラバラだが、どれもこの部屋に似合っていた。

というか、全くもって学校と別世界である。



「何これ・・・。」



全然信じられない。
ベタかもしれないが、私は自分の頬をつねってみた。



「・・・痛い。」



現実らしい。

私はもう一度よく部室の中を見回した。

そして気付いた。



まず一つ目。

やはり部室だからだろう、物があふれすぎていて狭い。
真ん中の机がやはり場所をとっているように思われる。

その上ソファーや置物が多いせいで人がすれ違うのがギリギリなくらいしかスペースがない。






そして二つ目。




間宮君を見つけた。



彼はソファーに寝ころがっている。
というより寝ている。

さっきは部屋に見とれてたせいで、気付かなかったが、この部屋に来るのは顧問の望月先生か、部員の彼だろう。





私は、起こすのも申し訳ないと思い、反対側のいすに座ることにした。