[……ハァ?]

何言ってるんだ?こいつ…。


[聞こえたでしょ?未夜に近づかないでって]

今井の顔が見る見る、怖くなってきた


[何でだ…?]


[未夜には昔、友達関係で事件がおきたの……それで、未夜は友達がこの世の中で一番怖い存在になったのよ。私は裏切らない・疑わないこの約束を守って未夜のそばにいる……。]


[ある事件って?]

何なんだ?未夜には昔何が起きたんだ?


[貴方に教える気はない。ど~せ貴方も未夜なんか好きじゃないんでしょ?遊び気分であの子に近寄ってるなら辞めてくれない?私もう、未夜の苦しむ顔……見たくないの。]


[………だから]


[ハァ?聞こえないんだけど。]


[俺は遊び気分で未夜に近づいてる訳じゃない!俺は本当に未夜が好きなんだ…。]


これが俺の本当の気持ち…。


[…じゃあ貴方は未夜の何処が好きなの?]

ちょっとキレぎみで聞いてきた


[未夜はすごく子供っぽくて…何か心配で…守りたくなるんだ…俺はそんな未夜が好きなんだよ。]


[ふーん。一昨日会ったばかりなのに?]


[ああ。]


[じゃあ貴方は未夜を救えるの?暗闇の世界から貴方は、未夜に光を与えられるの?]

今井は泣き出した。