〜♪

「ん?やばっ寝坊した!」

俺の名前は本間優瞬。
高校生活初日で
いきなり寝坊してしまった。
「母さん 行ってきます」

バタン

思いっきりドアを閉め
履き慣れたスニーカーで
学校に向かう。
幸いまだ登校中の
同じ高校のやつらを見つけ
ほっとし歩き始める。

すると後ろから声がする。

「よぉ優瞬♪」

こいつは同じ中学だった
結城純だ。
こいつも寝坊したらしい。

「おはよ…お前髪変だな!」

寝坊したもんだから
髪がぐちゃぐちゃだ。

「仕方ないだろ!!優瞬ワックスない?」
「仕方ねぇな、ほらよ」
「まじさんきゅ♪」

こいつは中学の時から
チャラくて有名だ。
だから身だしなみには
意外と厳しい。

そんなやりとりをしながらようやく学校に着いた。
ここで初めて彼女に出逢う。