陸戸の明るい笑顔。
岩井氷奈が陸戸にすっごいくっついてる。
腕を組んで、
こっちへ来た。
陸戸は
あたしを見ないで、
そのまま前を通り過ぎていた。
(陸戸さまに振られたんじゃないのー?)
(そりゃそうよー!あんな女ー)
(陸戸様には氷奈様が一番お似合いよー)
胸が痛む。
...そうだよね。
「...栖羽ちゃん」
かっちゃんが心配そうな顔で聞いてきた。
「行こ?」
あたしの顔、
きっと酷いよ。
作り笑いするの、
苦手だもん。
教室に入っていき、
席に座る。
隣で、陸戸と岩井氷奈が話してる。
嫌だナァ...
早くここから出たい...
「おはよ!」
「え?」
岩井氷奈が話しかけてきた。