かっちゃんは、すっごく頼れる。
「珂鉈ね、
本当に栖羽ちゃんのこと、
好きみたいだよ」
胸が、チクッとした。
「二人で栖羽ちゃんについて、
よく話すの。
栖羽ちゃんの事話してる時の珂鉈、
すっごく嬉しそうな顔してるんだ」
...かっちゃん....
「珂鉈ね、
昔はすっごく
女遊び激しかったんだ」
「そうだったんですか?」
ちょっと、びっくり。
「でも、一度も女の子を
家に連れてきたことがないの。
栖羽ちゃんが初めてなんだよ」
かっちゃん、
言ってたなぁ....。
女の子を家に連れてくるの
初めてだから、
何すればいいのか、
分からないって。
本当に、
あたしが初めてなんだ...。
「あいつ、
栖羽ちゃんの事、
本当に好きみたいだよ」
琉緒さんはそう言って、
少し微笑んだ。