「今度、あたしのために、
 曲作って?」

冗談で言ってるつもりだった。


「いいよ。

 栖羽ちゃんへの曲、
 作るね」


かっちゃんは本気にしたのかなぁ?



冗談だって、
多分分かってるよね。




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布団の中へもぐっても、
寝れない。



「栖羽ちゃん、もう寝た?」

琉緒さんも寝てなかったんだ。


「いいえ、ちょっと、
 眠れなくて」

「何か、あったの?」

....言えないや...。



「ちょっと..」

「そっか。

 珂鉈を頼っちゃいなよ」

「え?」

琉緒さんの方に顔を向ける。



「珂鉈、ああ見えても、
 本当は頼れるんだよ。」

琉緒さん、
それは、
なんとなく、分かったんだ。