「すみません、先にお風呂を」

琉緒さんから借りたパジャマを着た。



「栖羽ちゃん可愛いー!」

かっちゃんはあたしを見て、
抱きついてきた。


「本当だー!」

琉緒さんも笑ってる。



「こらこら珂鉈!
 栖羽ちゃんを抱きしめるなんて!」

かっちゃんママは笑ってる。



「じゃぁ次あたし入ってくる!」

琉緒さんはそう言って、
お風呂場へ向かった。



「栖羽ちゃん、上行こ?」

「うん」



かっちゃんの部屋へ来た。


「髪の毛、乾かしてあげるね」

ドライヤーを出し、
かっちゃんはあたしの後ろで座った。



「ありがとう」

「うん!」


壁に張ってある賞状を見る。



「かっちゃんは、
 ピアノ今でも弾いてるの?」

「んー....、たまに」

「今度、聞かせてよ」

「うん、いいよ」

「自分で、曲書いたりするの?」

「....ちょっとね」

すごーい...。