「....ありがと...」

あたしはそう言って、
顔をかっちゃんの胸に埋めた。


「....うん」

かっちゃんは、
あたしの頭を
優しく撫でてくれた。


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「栖羽ちゃん!
 今日こそ、泊まっていって!」

琉緒さん...。


マンションには、
もう戻れない。

ちょっとずうずうしいけど、
今日は、
泊めて貰おうかなぁ...?



「そうよー!泊まっていきなさい!
 一人暮らしなんでしょう?
 一人だと寂しいからね!」

かっちゃんママ....。



「...泊まっても、
 迷惑じゃないですか?」

あたしの言葉を聞いて、
琉緒さんは喜んだ。



「平気!ネ!」

と、家族の同意を求めた。


みんな笑顔で頷いてくれた。



....よかった....。