信じる自分が、
馬鹿だったなぁ。


あたしなんか、
無理だよ...。



目が熱くなる。


岩井氷奈がすっごい陸戸にくっついてる。



「...仲いいじゃん...」

少し笑って、
陸戸に言った。


会場は
ざわざわしてる。



「...栖羽...」

「...そうだよね。

 花嫁候補、ほかにも
 ...居たんだよね。


 候補だもん。

 あたしだけな訳ないじゃん。



 なんで、
 気づかなかったんだろう...」


「...そっちこそ...」

陸戸の顔を見た。



「...なんで、
 珂鉈と一緒に居んねん」

「...。」

そうきたか。

そうだよね。


お互い様だもん。



「...そっちこそ、
 仲ええやん」

はじめた聞いた


陸戸の冷たい声