「かっちゃん」

「あ、来た来たー」

かっちゃんはあたしの所まで走ってきた。



「ゴメンね突然呼び出してー」

「大丈夫だよ」

「あのね、実は、ちょっと協力して欲しいことがあるんだ」

「どうしたの?」




やってきたのは、
新しくオープンしたスイ-ツ屋さん。


綺麗で可愛い店だ。

男女のカップルが多いナァ...。




「ここ、今日までなんだ」

「何が?」

「らぶらぶ恋人の
 無料ケーキ食べ放題っ!」

....はい?



「カップルで来れば、
 ケーキがただで食べ放題なんだ」

「そうなんだ」

「僕、食べたいんだけど、
 相手居なくて」

かっちゃんはそう言って苦笑いをした。


「それで、あたしに彼女役を?」

「うん...ダメかなぁ?」

かっちゃんの表情、
最高に可愛い。


「ダメじゃないよ!
 あたしたちも並びに行こ!」

「うんっ!」

列の最後に行って、
並んだ。