陸は眠くて部屋で寝てる。

陸戸はまだ帰ってきてない。


リビングで一人で、
考え事をする。


「...ハァ...」

真面目に、
悩む。



あたしは、
花嫁候補の一人に過ぎなかったんだ。




♩♪♫~♬♩♪~♬♫♪♩~♫♬


"音声着信 かっちゃん"



『...もしもし』

『暗ーっ!栖羽ちゃん大丈夫?』

『...うん』

『んー、今から外出れる?』

『うん。大丈夫』

どうせここに居ても、
もっと落ち込むだけだもんね。


『分かったー!じゃぁ、
 中央公園で待ち合わせで!』

『うん。分かった』



電話を切って、
バックを持って
制服のままで出掛ける。