「どうして起こしてくれなかったんだよ!」


こんなことがあっていいのか・・・


「ごめんよ。テレビに夢中になっちゃってね」


時計は1時30分と表示していた


たとえ俺がスーパーマンで


ボルトよりも早く走れたのだとしても


そして誰よりもリサを思っていたとしても


今から歯を磨き、ご飯を食べ、シャワーをし、着替えて、走って学校の体育館の前に2時に着くのは地球の原理が破壊しない限り無理なことだったのだ


でももう考えている時間さえ無駄にはできないのだ


はっ、そうか・・・


俺はまたしても


気付くことができた


これはきっと


こういうことなのかも知れない・・・