次、代われなんて言いながら


「おらーっ!!走れ走れ!」


結局自分だってバカバカ打ってるくせに…。




『兄ちゃんも姉ちゃんもすげぇなっ!!俺らに野球特訓してくれよっ』


子ども達にそう言われて、その気になって猛特訓まで始めちゃうし。



「おらおらーっ、外野いくぞーっ」


『兄ちゃん、飛ばしすぎだってーっ!!』


「あぁっ!!悪いっ!」



子どもが、そのまま大きくなったような…

そんなやつで。





転入してきた時のカオルと別人のように違うくて。


本当のカオルと会えてよかった。

カオルと友達になれてよかった。

あの時、声をかけててよかった。

あの時感じた直感みたいなものは、気のせいなんかじゃなかったよ。