「でもさ、怪しいっていったらあたし達だよね」
「ん?」
「夏休みに、こんな時間に、しかも窓から侵入って。
端からみたら怪しすぎ」
「……」
あ、今気づいた感じ?
ったく…相変わらずなぁんにも考えてないんだから…。
「うっわ!いやいや!俺ら怪しい奴じゃないですから!!」
誰に言ってるのか、窓から顔を出し、キョロキョロするカオル。
余計に怪しいっつーの。
「バカなこと言ってないで早く行くよ」
さっきまでの態度はどこいったのか、急に臆病になるカオル。
昔はあんなに不良っぽかったのに…
って、今も金髪で見た目は不良っぽいのに。
カオルは見た目だけなのだ。