「また喧嘩でもしたんだろ?」
「いや…まぁ…えっと…」
告られてー?
気まずくなってー?
なかったことになってー?
この状況
そんなこと言えるわけもなく…。
「おーい、カオルー」
「ちょっ…リュウヤ!!」
何今呼んでんだバカッ。
「どうせカオルがバカなこと言って喧嘩になったんだろ?謝らせればいいんだよっ」
いや…、今回謝らなきゃいけないのは、どっちかって言うとあたしで…。
そんな言い合いをしているうちに、カオルはあたしの後ろまで来ていた。
「なんだよ?」
「お前さー…」
「今日!!野球する!?」
リュウヤの言葉を必死に遮って、出た言葉がこれだった。