ストローが氷に当たってカランと涼しげな音がする。

今のあたしにとっては、違う意味の涼しさなんだけど。



「チヒロはカオル君のこと好きなんだと思ってた」


「違うよ!!カオルは友達としてしか見れない。
友達以上とかありえないし」


「じゃあリュウヤ君は?」


「見れない見れない。ありえない」



カランッと氷の音を鳴らしながらミチは「重症…」と呟いた。





「知らないからね」


「なにがよ…」




その時はわからなかった。
ミチの言葉の意味が。