「は?逃げてきた…ってあんたねぇ」
「だ、だって…!!」
カオルが急にあんなこと言うから…
「チヒロって、男勝りなくせにそうゆうのは乙女というか…ウブだよね」
「ほっといて」
メロンソーダを一気に飲んでそう言ったあたしにミチは呆れた顔でため息をついた。
「そっかー…。なかったことにしちゃったんだ」
「なによー?」
ストローをくわえたままコップの中の氷を突っつく。
「可哀想、カオル君。せっかく自分の気持ち伝えたのに逃げられちゃうなんて」
うっ……。
「しかもなかったことにされちゃうなんて…。あたしなら泣くな~絶対」
うっ……。