そんな事言ったらあたし、きっと―― 「何で…そんなこと言うのよ…」 きっと、戻れなくなる。 昔みたいに 戻れない。 「……帰る」 「はっ?ちょっ…チヒロっ!!」 もと来た道を歩いていた。 カオルが叫んでいたけど、振り返ることはしない。 顔…見れなかった。 ずっと、友達だったのに。 カオルの一言で、全てが崩れ落ちた気分だった。 “友達”の一線を超えてしまったようで。