沈んでいく夕日が眩しくて、目を細めた。
「リュウヤは…そんなやつじゃねぇじゃん」
「わかってるよ、そんなこと」
リュウヤがそんなことするなんて思わない。
むしろ、どんなに忙しくても「来て」と言えば来てくれる、そんなやつ。
「未来のことなんてわかんねーよ。それより今だろ?今」
「ぷっ。うらやましいくらいマイペースだよね」
にひっと笑うカオルは、やっぱりカオルらしい一言をあたしに言ってくれた。
「それよりさ――…」
「ん?」
隣に歩くカオルの顔が、夕日の影で見えづらい。
なかなか言おうとしないカオルに少しイラッとする。
「なに?早く言――」
「付き合わない?」