「アデーレ君は別に僕の物じゃないからね。バイトの時間にさえ間に合わせてくれれば問題ないよ。それより、そういうことは本人に聞いてあげたらどうだい?」

 四人の視線がこちらへ向く。

 いい答えが見つからないけども、とって食われたりはしないだろう。

 何よりも受験も終わり、暇をもてあましているのは確かなのである。

「いいですよ。でも、どこへ借りて行かれるんです? 私は」

「ショッピングショッピング。もう高校生になるんでしょ? おねーさん達がおしゃれに口出ししようかってさ」