◆◇◆

朝、6時30分。私はしいの部屋に居た。

「おはよう」
「……」

寝ぼけた顔のしいは見慣れているけど可愛い。いつもは眉間に寄ってるシワがこの時は寄っていないからかもしれない。

「しぃ、私彼氏出来た」
「……は」
「はじゃないよ。彼氏出来たの」
「なんで、この前別れたばかりじゃん」
「うん。でも前から好きでいてくれたらしくて…別れたって知って付き合おうって」

しいはもう寝ぼけた顔をしてなかった。いつものように、いや、いつも以上に眉間にシワを寄せていた。

「なんだそれ」
「好きなんだ、ヨシが」

笑って言えばしいは何故か一瞬苦しそうな顔をした。




そんな顔、しないで。
何故かわからないけど私まで苦しくなるから…。