「はあ~
なんか落ち着くー」

中庭で横になったら
すごく落ち着いた。

今まで
味わったことのない
ドキドキ感と緊張感が
混ざった気持ちで

僕は、いっぱいだった。


「すっごく
この場所落ち着くね

あたしの
お気に入りの場所♪」

僕の隣りでは
空愛の甘い声がする。

さっき会ったばかりなのに
僕等は打ち解けあっていた。



「類…?」

「ん?」

「あたしたちは
なんのために
生きてると思う?」


この時は僕は
気付かなかった。

空愛がとても
悲しい目をしてることに…。