深夜4時

廉人さんからメールが届いた

『今、どこにいる?』

『実家にいます
妹の宿題をやってますσ(^_^;)アセアセ』

『迎えに行く』

私が携帯を置くと、紫音ちゃんがじとぉーっと冷たい視線を送っていた

「え? 何?」

「もう帰るの?
もっと手伝ってよぉ」

「あ…うん」

「そっか
廉人さんにも手伝わせそう」

「ええ?
駄目だよ
仕事で疲れてるんだよ?」

「ちぇ…わかったよ
あとは一人で頑張るから」

紫音ちゃんがしっしっと手を振った

あっちに行けと言っているようだ

「大丈夫?」

「もともと一人でやらなくちゃいけない宿題なんだ
どうにかなる
無理なら、無理で、先生にどうにかしてもらう」

紫音ちゃんがにやりと笑った