確実に言えるのは

私が廉人さんを好きで、離れたくないってこと

付き合い始めた経緯はどうであれ、私は廉人さんが好き

大好き

紫音ちゃんみたいに、誰かに自慢できるくらい夢中になれるモノはないけど

誰かに自慢したくらいの素敵な彼氏ならいる

海堂 廉人

それが私の彼氏

声を大きくして、街中に言いふらしたいけど

廉人さんはホストだから

恋人がいるなんて言えない

だから人目を忍んでの真夜中デートでもいいの

廉人さんが隣にいてくれれば、それで…幸せだから

「廉人さん、大好きっ!」

「どうした? 花音…」

「ううん、なんとなく」

「キスしていい?」

私が頷くと、廉人さんが私の腰に手をまわしてキスをした

唇に一回

首筋に一回

痛いくらいに私の皮膚を噛んでいた

これって…キスマークになっちゃうよね、きっと

「俺も、花音が好きだ
悪いけど…やっぱ早く帰ろ
下半身がつらい」

私はくすくすと笑いだすと、廉人さんが私の肩を抱きしめた


…廉人さん、これからもずっと一緒に居てね!





『実家で過ごす夏休み』
      終わり


次回の予定
『妹の恋人は姉の彼氏の従弟』