駆とは中学に入り、同じクラスになった。

あゆと同じ小学校らしい。

私は最初、駆がすごく怖い存在だと思っていた。

近寄りがたいって感じ?

でも…人間、いくらでも気持ちは変わるんだな…


話してみれば全然怖くなかった。

話は合うし、席も近いから馬鹿やったり…



私は少しずつだけど、

彼の存在を忘れられていたのかもしれない……


いや、私は逃げたくて忘れようと努力していたんだろう……




「駆!!何部入るの〜?」


「俺はサッカー部かな。まぁ…入っても試合に出れないけど(笑)」


「えっ?なんで!?入る意味ないじゃん!」


「俺、クラブチーム入ってんの。クラブチームに入ってるやつは部活の試合には出れないんだよ!」