亀田くんはトイレから出ようとしたその時―




「お前ら…なに話してたんだ?」




聞き覚えのある低く落ち着いた声。


「………駆」


澤口くんはしまったというような顔。


「さっきっから…何話してたんだよ!!」


「おい!駆!!」


駆は澤口につかみかかった。

それを見た小川くんと亀田くんでとめにはいる。

私と優はどうしたらいいのか分からず、

その場に立ちすくんで四人をじっと見ていた。

こんな駆、初めて見た……

恐怖感や罪悪感…


自分はこんなときに何も出来ないんだな…