駆のお母さんはその“彼女”と話がしたいらしく、

何か知っていそうな澤口くんの家に電話をした。


けど駆からなんの相談を受けていなかった澤口くんが分かるはずもない。

だから…何も言えなかった。

駆はサッカーをすることを禁止されていた。

―ストレス発散のためにサッカーをするんじゃない―
クラブチームの監督にそう言われ、

サッカーボールさえも触れていない。



翌日―

澤口くんは早速サッカー部のみんなに理由を説明した。

その時、直紀が私の名前を出したらしい。


直紀は前から駆から相談を受けていて、

駆がなぜ悩んでいたか全てを知っていた。


もちろん、みんなはそんな直紀に激怒。


だけど…直紀はどうして言ってくれなかったのかは一切教えてくれなかった。