でも、あるとき私は一つの噂を耳にした。


―好きな人がいる―


そう。

彼に好きな人がいるという噂だった。

正直、自分じゃないんだなという確信があった。

私は自分をさらけだせていない。

それに彼はどんなに私が頑張っても、

本当の笑顔を見せてはくれなかった。


いつも作っている笑顔…



私はそんな顔、見たくないよ…

笑顔をみたいんだよ。


作らないでよ…!



何度も願ったけど…
その願いは神様には届かなかった。


失恋したのかな…?

諦めたほうがいいのかな?

好きなのに…
噂一つで諦めようとしている自分がいる。

悔しいけど……

私じゃないんだ。