「ねぇ…なんで教えてくれないの?」


「……口止めされてるから」

「〜っ!」






この会話は一週間続いた。
直紀から聞かされた言葉。
『駆はお前のこと、避けてるらしい』

理由は教えてくれずじまいだから毎日直紀に問い詰めていた。

優も一応知っているらしく聞いてみたが、

教えてくれる見込みがなかった。


なんで??
私何かしたかなぁ?

思い当たるふしがなく、どんなに考えても答えが見つからない。

そのまま一週間が経った。


「なんで教えてくれないの?!」

直紀のしらをきる態度にだんだん苛立ってきて、

私は大きな声で叫んだ。



私が関係してるの?
だから避けてるんだよね?


「お願いだから…教えてよ」

だんだん弱々しくなっていく私の声。

声に比例するかのように体も震えてくる。

泣きそう…やばっ。