お願い…今、私に話し掛けないで…

駆にひどいこと言ってしまいそうで、怖いの…

彼の笑顔を思い出すと、自分は
友達とさえも思われてなかったんだ…

そう思ってしまうしかない…。

苦しいよ…忘れかけていたのに…
思い出すことはないと思ってきたのに…。


「関係…ないか。でも…俺、泣きそうなやつを放っておくことできねぇんだよ…」


え…?

駆の声が私以上に震えていて、
弱々しい声だった。


「なぁ…俺じゃあ頼りねぇ?」


頼りなくなんて…ないよ。

でも、駆にはどうしても話せない。




この時、駆がどんな思いで私と話していたのか…

それを知るのは後の話になる…