次の休み時間に入ってすぐ僕の名前を呼ぶ彼女の声。




「ごめんね、僕好きな子「私、諦めませんから…」


彼女の周りに男が群がる前に、屋上へと連れてきた。



初めて会った、僕が彼女に瑠璃を重ねてしまった場所――――…



僕の返事を最後まで待たないで言葉を発する瑠奈ちゃん。




「でも…手紙渡す時、笑ってくれたから…」


いい返事がもらえるかもしれないって…


ぐすっと泣き出してしまった。



下を向いて、ホロホロと涙を流す彼女はまるで天使のようなのに。



――なぜ、夢では…あんなに冷たい表情をしていたんだろう。