*瑠璃 side*



今日の帰りのホームルームはいつも長い先生の話が早く終わって、少し早めに駅へ着く。



ケータイで時間をチェックするといつも凜久が帰ってくる少し前。





…待っててもいいかな。



肩に掛けていたバックを下ろし、前に持ってきて両手でしっかり握る。


行き交う人をぼんやり眺めながら、凜久が来るのを待った。



ふふっ…、驚くかな?




最近は朝も学校でも、授業中でも…

凜久の事ばっか考えちゃうんだ。


今どうしてるかなとか、今ちょうどお昼食べてるのかな、とか。