夏服のスカートから覗かせる白い足にどうしても目がいってしまう。


スカートの裾をハラハラと揺らしながら、こちらへ走ってくる。



「ずっと待っててくれたの?」


「うんっ」


少し息を切らしながら言う彼女にどうしようもなく口が緩む。




ふたり並んで帰るいつもの道。



「今日はいいものもらったんだ」


「何なにっ!?」


目を輝かせる瑠璃の手にあの紙切れを渡す。



「え?これくれるの?」


ホントに?
って言って首を傾げる。



瑠璃以外に渡したい女の子なんていないの。


そんな事は言えないけど、次の約束を取り付けて嬉しくなる。





『瑠璃の時間は全部独占したい』


なんて思ってる僕を知ったら瑠璃はどんな顔をするんだろう。




…嫌われ、ちゃうのかな―――……