「そ、そうかな…」


もぞもぞとTシャツを脱ごうとしてる瑠璃。


プリントされているクマが捲られてくしゃくしゃに歪んでいく。



えっ、ホントに脱ぐ気!!?



それって、僕が"男の子"って意識されてないのかな?



まだ瑠璃の中では"可愛い"僕のままなの?





そんなの、嫌だよ―――




「み、見ないでね…?」


背中を向けながら、小さく呟く瑠璃はまったく説得力ナシ。