瑠璃が川に入ったタイミングで水を思いっきりかけた。



「やったなー!」


負けじと水をかけてくる。



僕がわざと近づいた時。



「きゃあっ」

という叫び声と共に、瑠璃の体が後ろへ倒れる。


慌ててその背中を支えようとしたけど、水の抵抗が足を邪魔して間に合わなかった。



「ふぇっ…びしょびしょ」



「ごめん、間に合わなかった…っ」


水を含んだ服をまとった瑠璃の体は重たく感じた。