「私は中学生に戻りたい」
僕のすぐ後に言った瑠璃の言葉。
その口調はどこか寂しげだった。
…高校って勉強が難しそうだし、瑠璃はすごく人見知りするから。まだ、クラスメイトと馴染めていないのかな。
外見からは人懐っこそうで想像できないけど、瑠璃は人見知りがひどい。
初めて会った時は、僕が喋りかけても肩をビクッとさせる程だった。
僕の努力のおかげで大分改善されたんだけど。
ベッドに乗っかってきちゃうくらいだから、僕だけにはすごく心を許してくれている。
ずっとずっと"僕"だけに懐いてればいいのに。
瑠璃には僕以外の誰にでもあんな風に笑っていて欲しくなんかない。