――そう。
僕がずっとずっと好きな女の子は…
恋してる女の子は…
「…、何それ」
「…これ?」
フワフワした髪のてっぺんから若干右にずれた所に付いてるグレーに白い水玉模様のリボンをいじっている。
――目の前の彼女。
ずっとずっと僕の片思い。
数年前に家の近くに引っ越して来てから
瑠璃がよく遊びに来るようになって仲良くなった。
だから小さい頃から仲がいいっていう、"幼なじみ"
この関係に名前を付けるなら、これはきっと当てはまらないんだろう。
「…あ、これ凜久の方が似合うかも」
なんて言って寝ぐせだらけの所々、小爆発を起こしてる僕の頭にそのリボンを付ける。