急に耳元で囁いたり、低い声を出したり。 私をドキドキさせる言葉を吐いて、私をたくさん惑わすんだ。 …狂っちゃうよ――― 凜久は可愛いんだもんっ 可愛い… 可愛い…… かわ… 「きゃあっ…!」 凜久の上に乗っかるなんていつものこと。 …なのに、今日はいきなり布団からにゅっと出てきた凜久の手に、手首を捕まれてしまった。 …こんなこと、初めてで。