なんだかもっといじめたくなってきちゃった。



「いつも僕の上に乗っかるから、そのお返しだよー」


掴んでいた手首を離して

「よいしょ」


起き上がる。


「はい」



瑠璃に手を差し出した。


その手を瑠璃が持った瞬間、唇を耳に寄せ…



「今度はもっと優しく起こして欲しいな」


ありったけの低い声を出してみた。



…でも、いつもみたいに乗っかって起こされるのも嫌いじゃない…かも。