「…り、…く…」 苦しそうに顔を歪める瑠璃に気付いて、やっと唇を離す。 「ごめっ――…」 下で目をギュッとつぶりながら、フルフルと首を振る瑠璃。そんな仕草がたまらなく可愛くて。 腕を引っ張って瑠璃を起こすときつく抱きしめた。 「凜久のこと、すごい好きなの…なかなか伝えられなくてごめんね」 一時壊れかけた僕と瑠璃の関係。 それをさらに深いものにしてくれたのも、瑠奈ちゃんだ。 もしかして彼女は最初から―――……?